ワクチンを研究、開発している、今後あらたなワクチン市場への参入を検討しているクライアントからこういう声を聞きます
■ 激変するワクチン市場なのに、市場分析レポートをが少ないのはなぜ?
■ ワクチン市場分析レポートを探しているけどおすすめの調査会社は?
■ 世界のワクチン市場がどうなるのか分析しているおすすめレポートは?
私は、20年以上に渡って外資系調査会社の調査レポートやデータベースを日本の製薬会社、バイオテクノロジー企業の方々を中心に提供してきました。新しい医薬品が開発されることで、新しい市場が勃興するような市場変化を20年以上にわたって見てきました。
製薬会社やバイオ企業はこのような市場の変化に対応するための情報収集として、市場調査レポートやデータベースを活用します。過去20年においても、うつ病への効果のある医薬品、生活習慣病に対するブロックバスター医薬品の攻防、自己免疫疾患や希少疾患への効果が期待される医薬品、そしてがん免疫療法など多くの大きな波がある中で、製薬企業が求める調査レポートやコンサルティングサービスを提供してきました。
数年にわたる新型コロナウイルスのパンデミックでは、当初の未知のウイルスへ対するワクチンへの要望の中で、異常とも言えるスピードで、mRNAワクチンが承認され、切り札として活用されるとともに、これらのワクチンは、製薬企業の世界のランキングも大きく変えるほどの巨大な売上も生み出しています。
ワクチン市場が大きく変化している中で、ワクチン市場のレポートやデータベースを探している製薬会社の担当者向けに、なぜ、ワクチン市場分析レポートが少ないのか?そのような中で、どの調査会社とどのようなレポートを活用すればいいのか?具体的におすすめの会社とレポートをご紹介したいと思います。
Contents
ワクチンに関する調査レポートが少ない3つの理由
コロナ前、新製品が少なかったワクチン市場
ワクチンの開発は長い時間と大きなリスクを抱えるため、多くの企業がワクチンの開発市場への投資を控えてきていました。ここ10年以上、感染症、とくにワクチン市場では、革新的な新製品の承認が他の領域に比べても低い時期でした。ワクチンは、健常者むけに投与するするため、承認に至るには安全性という高いハードルがあります。ワクチンの効果ももちろんですが、安全性を長い期間を通じて証明しなければなりません。安全性に懸念がある場合にはすべての投資が無駄になるため、ワクチンを開発する製薬会社の数は減少傾向にありました。
ワクチン市場を分析できる調査会社と新刊レポート数が減少
一方で、調査会社は、需要が高い領域での市場レポートやデータベースの発行に力を入れます。アンメットニーズが高い疾患はもちろんのこと、多くの研究や開発がされている領域や競争が激しい疾患などは、調査レポートに関しての要望も高くなります。
前述のように、ワクチンを戦略として積極的に投資をしている製薬企業が減少傾向なるとともに、調査会社としてもワクチン関連のレポートや分析をする機会がどんどん減少していったのが、まさに新型コロナウイルスのパンデミック前までの状況です。
減少するワクチン専門のアナリスト
ここでもう一つ問題なのが、長い間ワクチンの市場分析や将来予測へのニーズが少ないことから、調査レポートも極端に少なくなったことで、ワクチンを専門とするアナリストやコンサルタントが大きく減少したと同時に、若い世代でのワクチン専門のアナリストがほぼいない状況になっていました。
そこで、新型コロナウイルスのパンデミックが起こり、すでに他の疾患で開発が進められていた新しいメカニズムのワクチン(たとえばmRNAワクチン)があったにも関わらず、包括的に、かつ大量に良質のワクチン市場のレポートを発行する能力が市場調査業界になかったことが言えます。
こつこつと15年以上ワクチンのみに特化していた「ワクチンアナリティクス社」
ワクチン特化の調査会社として創業
ワクチンアナリティクス社の創業は2007年となりますので、15年以上にわたりワクチンの市場分析のみに特化しています。
創業者のJohn Savopoulos氏は、Chiron社、GSK社では、ワクチンの開発と商業化に責任者でした。英調査会社データモニター社ではワクチン分析部門の責任者として調査分析レポートを発行するなど、25年以上に渡ってワクチンビジネスに携わってきています。
経験と知見から商業分析に強み
同社の調査レポートが多くのワクチンプレーヤーに活用されています。その理由の一つが、ワクチン市場の各疾患における将来分析と商業化分野にフォーカスをしていることが挙げられます。
ワクチン市場自体は、非常に多くの不確定要素に影響されます。例えば、各国の法規制や価格、ワクチンの購入者や接種の条件や輸送など、多くの要素があります。新型コロナウイルスのワクチン承認を例にとっても、日本が欧米に比べて遅れたのも、規制や条件の影響があります。このような政治や地域性に大きく影響をうけるため、通常の疾患市場のフォーキャストや市場分析とは大きく方法論も異なります。
つまり、そのような不確定要素が多いワクチン市場の分析と予想には、ワクチンのサイエンスに加えワクチンビジネスの理解と経験が必要となります。そして、そのような経験や知見をもって調査レポートを発行しているのがワクチンアナリティクス社であると言えます。
世界のワクチンプレーヤーが活用
ワクチンアナリティクス社の情報は多くのワクチンプレーヤーで活用されています。ユーザーは全世界に渡り、様々な機会に同社の情報を活用していますが、例えばニュースリリースやIRイベントで活用しているケースがありますので、最近の事例をご紹介します。
武田薬品が最近承認されたデング熱に関してIRイベントの際に活用していたのがワクチンアナリティクスのデング熱ワクチンの情報です。また、アンサーズニュースでも、同情報が引用されています。
「英調査会社VacZine Analyticsによれば、デング熱ワクチンの市場規模は2029年までに年間15~20億ドルに達するとみられ、武田はQDENGAのピーク時売り上げを7~16億ドルと予測。同ワクチンを手始めとして、武田は海外メガファーマがひしめく世界のワクチン市場に切り込んでいくことになります。」
出典:武田、ワクチン世界市場に切り込み…デング熱ワクチンを海外展開|AnswersNews 2022年9月14日
不確定要素が多いワクチン市場でおすすめの市場調査レポートとは?
それでは、ワクチン市場の分析や予測をするレポートはどのように活用をすればよいのでしょうか?多くの市場調査レポート会社が、ワクチン市場全体の現状と将来という切り口でレポートを書いていますが、実際にワクチンの開発、提携や上市を目指す企業にとっては、情報の量、質ともに不足感が否めない中で、やはりワクチンアナリティクスのワクチン関連のレポートが充実しています。
同社のアプローチは、全体像を把握するために包括的に開発・治験状況をまとめ、商業性やフォーキャスト、競業状況は各疾患ごとに発行しているレポートを活用しています
まずは全体像 開発状況
ワクチンのパイプライン分析は、どのような組織においても競争力のある情報を得るための重要な要素となっています。
定期的にアップデート版が発行される「Strategic Pipeline View」は、ワクチンに特化した開発品の包括的な情報と分析で、クライアントの戦略的ポートフォリオ分析、開発品の優先順位付け、事業開発、開発/投資など社内外の意思決定者に情報を提供することができます。
ワクチンパイプラインは動的であるだけでなく、履歴を見るにはキュレーション時に熟練した判断が必要であることをご存じでしょうか?特に、新しい技術や疾患において、有意義なアウトプットを生み出すためには、適切な情報と熟練した判断が必要となります。
2022に発行した最新の「Vaccine Strategic Pipeline Review」では、230社以上の企業と治験責任医師が実施する1500件以上の臨床試験の分析が含まれています。現在および過去のワクチンの臨床試験活動を調査するため、90以上の疾患/病原体、市場セグメント、臨床試験情報、企業規模を網羅的に調査、分析を加えています。さらに、様々な新規フィールドにもフォーカスをしています。例えば、ワクチンの種類、生産システム、アジュバント、慢性疾患、オンコロジーなども網羅し、ワクチンの開発動向を調査しています。
※ ご紹介のレポートの詳細はこちらから
「Vaccine Strategic Pipeline Review」(全「ワクチン・mRNAワクチン」開発品の包括的評価と分析:90以上の疾患を網羅【2022年Q3版】)
疾患ごとの予測レポート
MarketVIEWは、あなたが評価しているワクチン市場について、以下のような最も重要な情報を提供するように設計されています。
- 疾病の背景と疫学
- ワクチンの必要性
- ターゲット製品のプロファイル
- 地域/国ごとの上市予定日
- 製品数量予測(百万回投与)
- 売上総利益の予測
- 市場シェア予測
- セグメント/地域ごとの売上高予測
- 最新の競合状況
疾患ごとに発行されているMarketVIEWレポートは、包括的な市場分析レポートと言えます。疫学的な考察や分析、更には各国、地域ごとでの投与される数量を予測し、今後15年から20年の将来予測をしています。もちろん、エクセルベースのインタラクティブなモデルもついているので、クライアント自身のシナリオを設定できるのも便利な機能と言えます。
以下、ここ2年間で発行されたのワクチンレポートをご紹介します。
■ 季節性インフルエンザワクチン
■ RSウイルス感染症ワクチンとモノクローナル抗体
■ 単純ヘルペスウイルスワクチン(予防ワクチン)
■ 単純ヘルペスウイルスワクチン(治療ワクチン)
■ EBウイルスワクチン
■ 先天性サイトメガロウイルスワクチン
■ ニパワクチン
■ 歯周病ワクチン
■ 呼吸器ウイルスワクチン
■ デング熱ワクチン
■ コロナウイルス[COVID-19] ワクチン
■ チクングニアワクチン
■ リフトバレー熱ワクチン
■ ノロウイルスワクチン
■ MERS-CoVワクチン
上記レポートの一覧、日本語での解説はこちら「MarketVIEW」レポート一覧でもご覧いただけます。
まずは無料の資料活用
上記レポートのサンプル資料は、Insights4 Pharmaのレポートページからも申請が可能ですので、どうぞご活用ください。もし、レポートまで活用する機会はないものの、ワクチンの動向を同社から得たいという方にお勧めなのが、VacZine Analyticsの公式のツイッターと、毎月発行の無料のニュースレターがおすすめです。また、同社を詳しく紹介する資料がございますので、ぜひご活用ください。
今回、ワクチンアナリティクス社の資料請求を新規でお申し込みの方には、ご希望の方に、同社のニュースレター(英語)登録と、同社が1年間に発行したニュースレターのアーカイブリンクをご提供しますので、どうぞご活用ください。
※ ワクチンアナリティクス社の会社説明資料請求(英語)はこちらから
資料請求のかたに、過去のアーカイブ記事とニュースレター登録を無料でお届けします。>>>
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ワクチン市場分析の調査レポートのまとめ
いかがでしたでしょうか?
新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、ワクチンへの関心と必要性を大いに高めましたが、ワクチン市場に関しての調査レポートや専門のアナリスト、調査会社があまり多くないことから、15年以上に渡ってワクチン市場にのみ特化しているワクチンアナリティクス社をご紹介しました。
健常者に投与するワクチンの開発は通常は長い期間を通じて、効果と安全性を確かめる必要がありますが、今回のmRNAワクチンは新型コロナウイルス感染症対象で、非常に速いスピードで承認され、全世界で投与されています。
コロナ特需というような状況が進んでいますが、このmRNAワクチンは新型コロナウイルス以外にも臨床試験が進められており、新たな疾患においての効果も期待されています。これは、従来のメカニズムのワクチンへの影響は避けられません。
ワクチンの市場分析は、その他の疾患とは明らかに方法論も異なりますが、様々な不確定要素に対応できる成熟した専門家と知見が必要です。実際のワクチン市場が今後どのように推移していくかの予想は非常に難しいところですが、実際にワクチンの研究や開発、買収や新市場への進出など検討する際にはぜひワクチンアナリティクス社のレポートをご検討ください。
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